床リフォームで知っておきたい素材の種類

靴を脱いで生活する日本人にとって、足元が毎日触れ合う「床」は住まいのなかでも重要な部分。家のなかで歩いたときに「冷たい」「滑りやすい」などの不満から床材のリフォームを検討する人もいるのではないでしょうか。

ただ、「どんな床が合っているか…」については、子どもや高齢の世代がいれば「滑りにくい素地がいい」、床に座り込む習慣があるなら「硬い素材はいやだな…」など、それぞれの家庭の年齢層やお部屋での過ごし方によって重視するポイントが変わってくるもの。それに、キッチンやリビング、寝室、トイレなど場所によっても素材の選び方は違ってくるかと思います。

そこで、床材の種類によって特徴やメリットなどを押えておくことで床材選びに役立ちます。

◆やっぱり人気の「フローリング」

リビングや寝室などによく使われている人気の素材がフローリングです。フローリングには、2つのタイプがあります。

・複合フローリング
何枚もの板を合せた合板タイプの複合フローリングは、たくさんの住宅で採用されています。木目の模様が美しいので、オシャレな空間になるでしょう。木目の柄や色合い、光沢などのバリエーションが多彩なので、好みに合うデザインが見つかるかと思います。

・無垢フローリング
無垢フローリングは、一枚の天然木から成ります。価格は高いものの、木が持つ本来の風合いを体感できるのが嬉しいポイント。歩いたときにヒンヤリ感が少なく、素肌に触れたときの柔らかさが特徴です。子どもから大人まで心地よい床素材となるでしょう。

◆メンテナンスのしやすさは抜群の「クッションフロア」

塩化ビニル素材のクッションフロアの大きな特徴は「水に強い」ということ。キッチン・洗面所・トイレなど、水を使う場所にぴったりです。

飲み物をこぼしたときもサッと拭くことができるので、子ども部屋への利用も注目されています。また、クッション性が高いので、音があまりしないメリットもあります。

◆防音性が高い「コルク」

弾力のあるコルクは、遮音性と弾力性に優れている素材なので、よく動く元気な子ども部屋に適しています。転んでもケガをしにくいことから高齢の方の部屋にもおススメです。

◆香りに癒される「畳」

畳は、座っても歩いても寝転んでも体が痛くなりにくい素材です。近年の畳は、かつての懐かしいイメージを一新するような、インテリア性の高いオシャレなデザインも増えてきています。

畳のイ草の香りは、心身をリラックスさせる効果があり、空間全体が安らぎを感じることでしょう。

◆オシャレな雰囲気の「タイル」

石でできているタイルは、耐久性があって長持ちします。表面に汚れが付着しても弾きやすい特徴があります。水でゴシゴシとお手入れができるので、キッチンに取り入れる人も多いでしょう。

「石」という重厚感のある素材から、インテリアにこだわりたいという人に人気です。

素材ごとに特徴が違うので、その部屋の用途に合った素材を検討するといいかもしれません。

床の上を素足で歩いたり、座ったりする日本人にとって、触れたときの感触も重視したいところですよね。また、「ペットがいるから滑りにくい床がいい」「子ども部屋は吸音素材を使いたい」「お手入れしやすい素材がいい」など、部屋ごとの重視するポイントに合わせて、じっくりと選択してみてくださいね。