ライフスタイルに合った間取りの考え方|方角や位置も住みやすさに関係する

住まいづくりでは、住みやすさのカギを握る「間取り」をじっくり考えましょう。位置や方角によっても、生活スタイルに影響が出ることがあります。日中の家事動線や家族の行動など、生活パターンをシミュレーションしてチェックしてみてください。

◆階段の位置はどこにする?

玄関脇や玄関正面に階段があると、階段が目に入りやすくなります。「玄関に来客があったときに気まずい」「リビングから遠くて移動が不便」と感じる人もいるようです。最近では、リビングイン階段といって、リビング中央に階段を配置する間取りも増えています。家族が顔を合わせる機会が増えて、生活動線がスムーズというメリットもあります。

ただ、リビングの音が2階へ聞こえやすい、リビングに来客があったときに階段を降りづらいなどのデメリットもあります。

◆リビングの位置は1階or2階?

かつてはリビングの場所というと1階が一般的でした。今では、2階に配置し日当たりを良くするケースも増えていますね。2階リビングは、日中でも照明がいらず、開放感のある明るい空間になるメリットがあり、若い世代を中心に人気です。

ただ、2階にリビングがあると、階段の昇り降り回数が増えます。高齢の方が一緒に住むときには、移動のしやすさや体に負担がないかなどよく考えて決断した方がよさそうです。

◆キッチンの方角には注意しよう

キッチンで避けたい方角が西向きです。夕食の準備で夕方からキッチンに立つとき、西日の光でまぶしいことがあります。特に、夏季にはまぶしいだけでなくキッチン周辺が暑くなってしまいます。

ただでさえ火を使って暑い空間なのに、光が入り込むと暑さが増し、料理タイムが苦痛になるかもしれません。

◆トイレの位置は部屋から離すべき?

トイレは玄関横など、リビングから離れた場所に配置するのがいいでしょう。あまりにも近いと「洗浄の音が聞こえてしまう」など、気になる点が増えてしまいます。トイレは家族以外にも来客があったときにも使う場所。間取りを考える際には、「リビングから見えにくいかどうか」「音が聞こえないところか」など、配慮をしてみるといいでしょう。

◆寝室は通風の良さを確認したい

基本的に、寝室は就寝を目的とする場所。日中はほとんど過ごすことがないので「南向きがいい」など方角にはそれほどこだわる必要はないでしょう。

ただ、布団やベッドを置くため、湿気には配慮したいところ。風通しの良さに着目してみるといいかもしれませんね。

◆子供部屋の方角はどうするべき?

夫婦の寝室と違って、勉強や趣味、就寝と多目的な意味を持つのが子供部屋です。気になる方角ですが、東に面していると朝の光を浴びられるメリットがあります。東側の窓のそばにベッドを配置できる子供部屋なら、朝日でスッキリとした目覚めが期待できそうです。

また、子供の部屋としてあまり向いていないのが西日のあたる部屋です。特に夏場は、強い西日で学校から帰宅した子供が「部屋が暑い」と不満をもらすこともあるでしょう。

◆まとめ

間取りは、毎日の生活に深く関わっていきます。子供から大人まで、幅広い年齢層が一緒に暮らすときは、ライフスタイルを想定しながら、それぞれの部屋の位置を考えていきましょう。