「安心」以外にも嬉しいポイントが?管理人の存在がマンション暮らしを快適に導く

マンションの入り口に管理人がいると、防犯という観点から考えても安心なイメージが強いですよね。管理人の存在は、「人が見ている」という理由から、犯罪の大きな抑止力となるでしょう。防犯面で大きな安心感が得られる管理人がいるマンションですが、実は、管理人の業務は多岐にわたり、住む人の満足感に繋がっています。

◆受付だけじゃない…管理人が行う業務はたくさんある

管理人というとエントランスで受付けをしているのが主な業務のイメージが強いかもしれません。しかし、その他にもマンションの共用部分の掃除やメンテナンス的な業務を数々やってくれています。

◎マンションの窓口的な役割
入口の事務室で電話対応や訪問者対応をするのはもちろん、宅配物を預かってくれることもあります。

◎共用部分を清掃する
ゴミ収集場や廊下、エントランス付近の清掃もやってくれます。ただ、共用部分の掃除は、大規模マンションなど規模が大きい建物なら清掃業者が入ることもあります。

◎建物内の見回り
共用部分の照明が切れていれば交換をします。また、破損箇所があるなら必要に応じて業者に修理依頼をするなど、マンションおよび敷地内の異常についての見回りをします。

◎業者が点検に入るときの立ち会い業務
エレベーターや貯水槽、消防設備などの点検で業者がやってくることがあるので、当日に立ち会いをします。

◆管理人の勤務形態はマンションによって違う

管理会社への委託により管理人がいるケースは、勤務形態の違いから管理人がいない時間が発生することもあります。「管理人がいるマンション」と思っていても、常駐ではないケースもあるので注意が必要です。

◎管理人が常にいる
マンションに住む込む形で管理人が常駐している場合、管理形態としては理想的なカタチと言えるかもしれません。基本的には、9~17時などのように、決められた時間内で管理人の業務を行ってくれます。24時間、管理に目を見張らせているわけではないものの、住み込みなので時間外の急なトラブルにも対応してくれるケースもあります。

「住み込み」「時間外対応」と管理人の業務が増えるため、マンション居住者が負担する管理費が高くなる傾向があります。

◎管理人が通勤する
土日や祝日を休みとして、そのほかの平日の決められた時間に管理人が通勤し、マンションの管理業務を行うケースです。

◎巡回で週に数回しかやってこない
週に数回程度しか管理人がやって来ないケースもあります。そのため、居住する人が管理人に用事があっても不在の可能性も…。管理人の勤務日が少ないので、管理費が低めに抑えられるメリットはありますが、防犯面ではあまり期待できないでしょう。

◆まとめ

「管理人がいるマンション」と聞くと安心感が増しますが、勤務形態によっては「管理人不在時間帯」が発生することもあるでしょう。エントランスに管理人がいる状態のマンションを希望するなら、管理人の勤務形態を確認してみるといいでしょう。ただ、常駐している場合は「管理人の部屋代、賃金」が含まれるため、居住者の管理費に高めに反映されがちです。

近年は、オートロックや防犯カメラなどセキュリティ対策が先進的なマンションは多いかと思いますが、機械に反応しないように犯罪が起こるケースも少なくありません。「エントランスに人がいる」というのはかなり心強い魅力となります。また、無人のマンションと比較すると、管理人がいるマンションは多くの管理業務をこなしてくれるので、居住者の満足度にも繋がる魅力が満載です。