どんな使い方をすればいい?間取り図に見られる「DEN」の活用方法について

間取り図を眺めていて見かける機会がある「DEN」という記号。部屋以外のスペースのようにも見えますが、いったい何のためにあるか知っているでしょうか。

◆DENとは…いったい何のスペース?

「DEN」とは、英語で「巣・洞穴・ねぐら・隠れ家・密室」というたくさんの意味があります。

不動産の間取り図で見る「DEN」は、部屋とは区別したちょっとしたスペースです。一般的には、「DEN」と表記したときには、書斎的な使い方を想定しているようです。

◆サービスルーム、納戸とは何が違う?

サービスルームを表わす「S」もよく見かけるかと思います。また、日本語表記の「納戸」も、住宅の間取り図ではおなじみですよね。これらの部屋も「DEN」と同様、部屋とは認められないスペースです。一般的には、「面積が狭い」「窓が小さい」「コンセントがない」など、普通の部屋とは違っています。とは言っても、使い方は住む人が決めてOK。コンセントがあれば、ちょっとした部屋としての使い方ができます。

実は、呼び方の違いについて「こうでなければならない」という明確なものがありません。住まい全体のイメージに合わせて、「DEN」「納戸」「サービスルーム」「書斎」などと不動産会社側の感覚で表記していることが多いでしょう。マンションなどオシャレな物件では、「DEN」と表記するのが主流かもしれません。

マンションの間取り図でよく見かけるDENは、「4帖ほどの広さ・窓あり」のことも多いので、部屋としても使い心地が良さそうなイメージがありますね。

◆DENの活用法はどんなものがある?

使い方は、人によって違います。住む人が使いやすいように考えましょう。ここでは、ちょっとした例をあげていきます。

  • ◎書斎
  • 仕事が忙しい人は、書類を広げたり、パソコンを利用したりと家でも仕事をするかもしれません。ただ、リビングや寝室で作業をすると、他の家族が気を使うもの。こんなとき、書斎スペースがあると、便利ですよね。お互いに気を使わずにいられます。リビングで仕事をするよりも、集中できるかと思います。

  • ◎読書スペース
  • 読書好きな人は、家にたくさんの本を所持しているもの。DENに本棚や机、椅子を用意すれば、読書スペースになります。誰にも邪魔されない空間で、ゆっくりと読書を楽しむことができますね。

  • ◎子供の遊びスペース
  • 小さい子供は、おもちゃを広げて遊ぶもの。リビングで遊ぶと、後片付けがその都度面倒なものですよね。そこで、DENをまるまる「遊びスペース」にすると、子供達も広々と遊べて楽しいでしょう。

  • ◎子供部屋
  • 将来的に子供部屋にするのも、DENの有効利用のひとつです。思春期になれば、勉強ができる個室が欲しいものですよね。ある程度のスペースがあるDENなら、家族が増えたときの子供部屋として対応ができそうです。

  • ◎ママの家事部屋
  • 洗濯物をとりこんで「後でアイロンをかけよう」と思ったとき、衣類をリビングに置いたままだと邪魔になりますよね。そこで、DENを家事部屋にするのはどうでしょうか。アイロン台を設置しておけば、後からゆっくり作業ができます。

◆まとめ

いかがですか?DENは、普通の居室のような広さは望めませんが、多目的に使うことができる空間です。家族構成やライフスタイルなどによって、DENの使い道のアイデアは異なるかと思います。「隠れ家」という意味から、どこかワクワクしたスペースかもしれません。

家族みんなでアイデアを出すのも楽しいもの。そんな魅力が「DEN」には詰まっていそうですね。